どうも、アジ吉です。
今回は、童話「ピノッキオの冒険」をベースに作られたダークファンタジーなソウルライクゲーム「Lise of P(偽りのP)」をプレイしました。
ダークソウルやSEKIROなどのソウルライク作品から影響を受けているだけあって、システムもそれらに似通った部分を持ちつつ、本作オリジナルの要素を絡めた新しい作品となっていました。
難易度も非常に高く、死にゲーと呼ぶに相応しいものに仕上がっています。
そんな本作を筆者は3周目クリア、トロコンまでプレイした感想を語っていきたいとおもいます。
ゲーム概要
メーカー | NEOWIZ |
発売日 | 2023年9月19日 |
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | PS5,PS4,Xbox,PC |
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価格:5500円 |
プレイ感想
「ピノキオ」モチーフのダークなストーリー
「ピノキオ」をモチーフとしたストーリー。架空の街「クラット」から「エルゴ」と呼ばれるエネルギー源が発見され、その力によって動く自動人形が生み出され、人々の生活や産業を支え、進化している。これが「Lise of P」の世界観となっている。
街の至る所に人と人形が共存していた描写がなされており、19世紀末の時代ベースながら当時より進化したマシーン技術が駆使されているからか、華やかな街並みのなかに工場が並び立ち、スチームパンクな世界観となっている。
しかし、本作の物語はこの華やかな世界が終わりを迎えてからスタートする。
突如発生した人形たちの暴走によって、人形たちが周囲の人間を虐殺していった。生活の基盤を人形たちが支えていた事もあって人間たちはなすすべもなく次々と殺されていき、ゲーム本編では生き残った人間は数えるくらいしか存在しない。
さらに、人形の暴走と時を同じくして「石化病」という不治の病まで流行り始める始末。
実に救いようのない、ダークファンタジーかつゴシックホラーな世界観に仕上がっていて、個人的にこういうの大好きなのでとてもウキウキした。
本編ストーリーは、登場するキャラクター達が非常に分かりやすく説明してくれるため、内容も次の行き先も誘導してくれてストレスフリーだった。
また、物語の進行中にたびたび与えられる選択肢に対して、”嘘”を吐くかどうかでエンディングに影響する「人間性」というものがある。
「人間性」と言われるとダクソファンの血が騒ぐ…。
また、選択肢以外にも、レコードを最後まで聞いたり、クイズの電話に正解したりしても「人間性」が上昇する。
「人間性」は目に見えたパラメータが存在せず、上昇した時に”ぜんまいが反応する”や”エルゴが囁く”などの表記が画面に出たことで確認するしかなく、この点は不便だなとおもった。
また、本作の翻訳が時たまおかしな、または遠回しな表現の和訳がされることがあり、ストーリーにのめり込みづらい事もあった。
馴染深いソウルライク要素
本作はソウルライクに強く影響を受けているということもあり、「ダークソウル」や「SEKIRO」などのフロム・ソフトウェアのゲームシステムに似たところが多々見受けられました。
ソウルライクでおなじみの休憩すると倒した敵のリスポーン、回復アイテムの補充などが行われる「スターゲイザー」。
戦闘システムも、基本的な操作である移動、ダッシュ・ガード・回避・通常攻撃・タメ攻撃に加え、それらをスタミナを消費して各種アクションを行うソウルライク作品を遊んだ人なら直感的にプレイできる仕様となっている。
UIやステータス面でも、ソウルライクでは見慣れた画面になっていてフロムゲーマーとしては始めやすいゲームでした。
逆に言えば、この手のソウルライク作品が初めての方は少し戸惑ってしまうかもしれません。
お気に入りの武器を生み出せる「武器調合」
本作のオリジナル要素として、「武器調合」というものがある。
基本武器には、武器の性能部分を担う「ブレード」と武器のモーション・補正を担う「柄」に分かれている。
「武器調合」は、この「ブレード」と「柄」をこのゲームでは自由に組み替えて、自分だけの武器を作り出すことができるのです。
例えば、レイピアの「ブレード」と槍タイプの「柄」を調合してレイピアの刀身でリーチを伸ばした槍にできたり、大剣の「ブレード」を短剣タイプの「柄」に調合して振りの速い大剣ができたりして浪漫あるシステムだとおもいました。
「ブレード」と「柄」にはそれぞれ重量があり、重ければ重いほどモーションも遅くなり、軽ければ速くなるため、その点に注意しながら調合すると良し。
ボスを倒して得たレアエルゴで手に入れられる武器は、調合出来ない点には注意!
筆者が実際にクリアまで使用した武器を紹介しておきます。
人形のサーベルのブレード+ブースターグレイブの柄の組み合わせ!
運命の大剣ブレードは初期装備で、最初に選んでいなくても商人から購入でき、ブースターグレイブの柄も序盤のステージで入手出来るため、比較的序盤から組み合わせられる点が優秀。
性能も、ブースターグレイブの柄の溜め攻撃モーションが前方に突っ込むもので使いやすい。
「ブレード」に関しては重量やリーチ、崩し性能からお好みでも良い。他候補としては、リーチと火力に優れるが重量が重い「破骨のこぎりブレード」、軽量で振りが速い「舞踏家の曲刀ブレード」がおすすめ。
防御が大事な戦闘システム
本作はジャストガードが重要な要素で、普通のガードだとダメージがいくつか貫通するし、「フューリーアタック」という大技はジャストガードでなければ防げなかったり、ジャストガードに成功することで敵の武器を破壊出来たり、敵の体勢を崩す「スタッガー状態」に出来たりと、なんだか「SEKIRO」の弾きみたいで既視感がある。
また、通常ガードに成功すると、ダメージを軽減できて、すぐに反撃するとHPを回復できる「ガードリゲイン」システムを採用している所も「Bloodborne」の「リゲイン」システムまんまだった。
難易度が高い要因に、ガード・回避・ジャストガードを状況に応じて使い分けねばならないこと、そもそもジャストガードがシビアなことが挙げられる。
後、ジャストガードに成功してもなにか特殊な反撃が出来るわけでもないから、結局隙を見つけて攻撃しなければならず、このせいでゲームテンポが遅めなのが若干不満。
ただ、ジャストガード時の音とエフェクトは好きで、決まると気持ちいい。
ジャストガードに失敗すれば当然ダメージを受けて回復を頻繁にしなければならず、回復アイテムが枯渇しがちなのだが、本作の回復アイテムである「パルス電池」は少し特殊で、「パルス電池」を使い切ってしまった場合、敵に攻撃を与えることで「パルス電池」に電力がチャージされ、最大まで充電出来ると電池が一度再使用できる仕様がある。
この仕様があるおかげで、回復が無くなってジリ貧になっていっても、粘り続ければ再び回復できるため、長期戦になっても諦めずプレイし続けられる良システムだった。
攻撃面では、通常攻撃・溜め攻撃以外に「フェーブルアーツ」と「リージョンアーム」がある。
「フェーブルアーツ」は、「ブレード」と「柄」にそれぞれあり、フェーブルアーツごとに決められたフェーブルスロットを消費して発動できる必殺技のようなもの。
フェーブルスロットは、敵を攻撃することでチャージ可能。または、フェーブルカタリストという消費アイテムを使用することでもチャージ出来る。
フェーブルアーツは武器によって、性能・使い勝手が全く違っていて、中には「ガードパリィ」や「絶対防御」などの防御系もあって種類が豊富。
「リージョンアーム」は、敵を引き寄せたり、地雷を設置したりなど様々な性能をした主人公の義手。
おすすめのリージョンアームは「パペットストリング」。攻略で使いやすくて非常に優秀。
装備が重い
個人的に一番ストレスを感じたのは、装備がどれも重いこと。
本作には各種装備に重量があり、規定の重量を超えると動きが遅くなる仕様があるのですが、これをすぐに超えてしまうのです。
「積載量」のステータスを上げることで重量上限の底上げが出来るのですが、かなり上げないと武器を2つ装備することもできない。
アップデートで多少マシにはなったが、それでも結構重量管理が厳しい印象。
まとめ
粗はいくつかあるが歯ごたえのあるアクションに美麗なグラフィック・キャラクターデザイン、何よりピノキオモチーフとしたゲームなんて珍しい作品。
ソウルライク作品の基本的なシステムを導入しており、ソウルライク好きなら簡単に操作に慣れるだろうが、逆に本作が初めてのソウルライクだと難易度の高さも相まって少し困惑するかもしれない。
他ソウルライク作品と比べて、ジャストガードに重きを置いているため、難易度高め。
死にゲー好きとしては、ジャストガードに慣れてくると「SEKIRO」みたいで楽しかったし、敵のビジュアルもゴシックホラーにふさわしいグロテスクかつ鬱々としたダークファンタジーの世界観に引き込まれていった。
フロムゲーには劣るが、ソウルライク作品全体で見ると上位に入る出来となっていると思います。
- ピノキオモチーフの世界観に惹かれた方
- 高難易度なアクションゲームをプレイしたい方
- 新しいソウルライク作品をプレイしたい方
上記に該当する方におすすめです。
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